現在、てんかん診断や治療のために受診された患者様にアンケートをお願いしております。ご協力いただき心より感謝申し上げます。今後、皆様より頂きましたご質問に対し可能な範囲で回答させていただきたいと考えております。

Question 3
アルコールと発作の関係について

 

<Answer>

アルコールを飲みすぎると睡眠不足や不規則な抗てんかん薬の服用につながることがあり、発作を起こしやすくすることがあるため好ましくないと言われています。

また、抗てんかん薬との相乗作用で眠気やふらつきを強化する可能性もあり、飲みすぎは控えた方がよさそうです。

その他、アルコールと発作との関係で有名なこととしてはアルコール離脱症状が挙げられます。長期に飲酒している方が飲酒を突然中断することにより、それまで発作がなかった方でもけいれん(前兆を伴わない強直間代発作)が生じる可能性があると言われています。ちなみにアルコール離脱症状は、最終飲酒後48時間までに現れる吐き気・発汗・振戦・けいれんなどの早期症状と、それ以降に起きる幻覚などの後期症状があります。

また、稀ではありますが習慣性飲酒の結果てんかん発作が起こり、その他にも局在神経症候や脳波検査にて焦点性の異常波が確認されるSESAsubacute encephalopathy with  seizures in chronic alcoholism)症候群という概念もあります。

 

てんかんの相談は当院へ

衣ヶ原病院では、てんかん専門外来(予約制)を設けております。詳細な病歴聴取を行った上での治療を心がけております。脳波検査とCT検査も院内で行うことができます。

てんかん発作でお困りの方、抗てんかん薬の副作用や妄想・うつ状態等の精神科的合併症のため生活に支障がある方など、当院ではてんかんに関する相談をお受けしております。

不安な点がございましたらまずはお気軽にご相談ください。

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