リワーク(復職)プログラム
近年、うつ病や適応障害などのこころの病気のため仕事を休む人が増加しております。
企業や患者様のニーズを受け当院では、患者様のリワーク(復職)に向けたプログラムを積極的におこなっております。
リワークプログラムで、心理プログラムや集団プログラムなどを行うことにより、
なぜ休職に至ったか?自分の問題点に気づき対応方法を考えていくことで、復職への足掛かりとすることができます。
従来こころの病気のため自宅休養などし、症状が軽快しただけで復職するだけでは、
なかなか予防できなかった再休職を防ぐこともできます。
※当院は日本うつ病リワーク協会の会員施設です。
リワーク(復職)プログラムとは
心の病のために休職している方が復職に向けて行うプログラムです。
うつ病など心の病気で仕事を休むことになった方が、体力的にも精神的にも職場へスムーズに戻るためのリハビリテーションの場になります。
プログラム例
(1) 個人プログラム
オフィスワークと呼ばれることが多いカテゴリーです。
個別に集中力、作業能力、実践力の向上を行うことが目的。
文字や数字、文章を扱うデスクワーク、パソコンを使ったトレーニングなどを行います。また、ライン作業等も取り入れます。
(2) 特定の心理プログラム
オフィスワークと呼ばれることが多いカテゴリーです。
- 認知行動療法
- ・アサーション
(よりよい人間関係を構築するため、上手な自己主張の仕方を学ぶ)
・SST(ソーシャルスキルトレーニング)
・グループカウンセリング など
(3) 教育プログラム
疾患の理解と症状の自己管理を目指す
(4) 集団プログラム
共同作業等にて、他者との良好な関わり方や対人スキルを向上させていきます。
一日の流れ
月・木 | 火・水・金 | |
---|---|---|
9:00~ | 開始ミーティング | |
午前 9:15~ | ・個人課題 ・ウォーキング | ・個人課題 ・ウォーキング |
午後 12:15~ | ・事務的課題 ・個人課題 ・心理教育 | ・軽作業的課題 ・個人課題 ・頭と身体のストレッチ |
15:15~ | 終了ミーティング |
- *心理教育
- 再休職予防に向けたロールプレイ等
- *頭と身体のストレッチ
- コミュニケーション能力の向上等を目指した小集団ゲーム
身体を動かし心身のリフレッシュを目的とした卓球等
当院のリワーク施設
リワークを利用するにあたって
- (1) 対象となるかた・・適応障害及びうつ病などの気分障害の方で休職中のかた
- (2) 利用にあたっては、必ず主治医と御相談してください
- (3) 時間枠はデイケア(6時間)で行います。
- (4) 通常の勤務を想定し、週5日通所することが、基本的に目標です。
(最初は、2,3日の利用から徐々に日数を増やしていきます) - (5) 費用については、自立支援医療の適応となりますので詳しくは、当院の事務又は精神保健福祉士等にご相談ください
- 地域医療連携室のご案内
- 外来受診希望や入院希望、他院からの転院相談や他院からの紹介による入院のご相談は
地域医療連携室または病院代表まで、お気軽にご相談ください。
・病院代表番号 0565-32-0991
・地域医療連携室 080-4224-9357(直通)
出版書籍のご案内
- 再発ゼロへ 完全社会復帰を実現する
「こころの病」の治し方 - 当院理事長 加藤鈴幸医師と副理事長 加藤豊文医師の著書が出版されました。
全国の書店またはAmazon等のオンライン書店でご購入いただけます。