うつ病や双極性障害などの精神疾患には、昔から病前の性格が影響するのではないか?と言われていました。

現在は病前性格についてあまり重要視されていない傾向がありますが、医師が初めて患者さんを問診するときは聞く項目です。

 

どのような方がうつ病や双極性障害になりやすいと言われているのか?

では、どのような方がうつ病や双極性障害になりやすいと言われているのでしょうか?
双極性障害は循環性気質の人に多いといわれています。

循環性気質の人の特徴は、社交的、善良、親切、人情味、ユーモア、活発、明朗。

簡単に言うと、明るく社交的で、世話好きで友人も多く、現実的で柔軟な方だと言えるでしょう。

うつ病はメランコリー親和型性格の人に多いと言われています。

メランコリー親和型性格の方は、真面目、几帳面、勤勉、融通がきかない、秩序に従順、完璧主義。

このため、柔軟性にかけ、なかなか人に頼ることができず、挫折などに弱い傾向があるといえます。

 

このような性格の方が、従来のうつ病には多かったのですが、
現代のうつ病ではDSMなどの操作的診断基準や疾患の低年齢化などにより生じた「新型うつ病」「非定型うつ病」と言われるような方の病前性格は、漠然とした万能感や規範に対して抵抗が強い、自己愛、回避傾向など違いが見られます。

 

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