2024.04.20 お役立ち情報

てんかんアンケートQuestion5(公的な支援)

Question 5
てんかんの公的な支援について教えてください。

 

<Answer>

① 自立支援医療用診断書(通院医療に係る医療費の補助)
②精神障害者保健福祉手帳取得のための診断書(就労支援や公共料金の割引などが受けられる)
③障害年金のための診断書

について概説いたします。

 

① 自立支援医療用診断書

てんかんで通院治療中の方が対象。

現在発作がなくとも再発予防のため通院治療を続ける必要があれば取得可能。

 

② 精神障害者保健福祉手帳取得のための診断書

在宅・入院の区別はないが、てんかんの診断から6ヶ月以上経ってからでないと申請できない。

発作のタイプと頻度、生活状況により等級(1-3級)が決定し、等級によって受けることが出来るサービスが異なる。

自治体によってサービスに差があるが、豊田市の場合、医療費助成(1級2級は精神科のみならず他科も通院・入院医療費の窓口負担なし)やタクシー・バス料金の助成を受けることが出来る。

 

③ 障害年金のための診断書

在宅・入院の区別はないが、初診後1年6ヶ月以上経ってからでないと申請できない。

保険料納付状況が受給要件を満たしている方で、かつ発作のタイプと頻度、生活状況により等級(1-3級)は決定される。

等級によって受給額は異なる。

 

上記をご希望される場合は、診察時にご相談ください。医師、精神保健福祉士により対応させていただきます。

 

てんかんの相談は当院へ

衣ヶ原病院では、てんかん専門外来(予約制)を設けております。詳細な病歴聴取を行った上での治療を心がけております。脳波検査とCT検査も院内で行うことができます。
てんかん発作でお困りの方、抗てんかん薬の副作用や妄想・うつ状態等の精神科的合併症のため生活に支障がある方など、当院ではてんかんに関する相談をお受けしております。
不安な点がございましたらまずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

院長 大島 智弘

愛知医科大学医学部卒業。
愛知医科大学医学部精神科学教室入局。
兼本浩祐教授に師事し臨床てんかん学を学ぶ。
平成21年より愛知医科大学精神科講師、
平成26年より愛知医科大学精神科准教授。
令和4年4月衣ヶ原病院院長就任。

<資格等>
医学博士
精神保健指定医
精神科専門医(日本専門医機構)・指導医
てんかん学会専門医・指導医(日本てんかん学会)
臨床研修指導医

専門分野等精神医学一般、臨床てんかん学
所属学会日本精神神経学会、日本てんかん学会など
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