不眠症とは、よく眠れない、ちっとも眠れない、と患者さんが訴える病気です。
仮によく眠っていても本人が眠っていないといえば「不眠症」になります。
人間の平均的な睡眠時間は8時間といわれていますが、現実には5~6時間で平気な人もいれば、10時間くらい必要な人もいます。

また、不眠症では、単に睡眠時間の長さだけではなく、
朝目覚めたときの不満感、不快感、1日を通しての日常生活への支障の度合いなどが問題になります。

不眠症の3つのタイプ

不眠症には、次のようなタイプがあります。

  • 1.入眠障害
    寝つきの悪いタイプです。この型の人は一旦寝ついてしまえば、
    あとはよく眠ることができて、目覚めも良好です。
  • 2.中途覚醒
    睡眠の途中で何回も目覚め、夢が多く眠った気がしないタイプです。
  • 3.早朝覚醒
    寝つきが比較的よく、さっと眠れますが、夜が明けないうちに目がさめてしまい、そのあと眠れないで困るタイプです。

不眠症を克服しよう!

●日常生活での工夫

まずは日常生活で工夫してみましょう。寝室や寝具を工夫して眠りやすい環境をつくったり、
適当な食事や飲酒をすることです。音楽鑑賞、軽い読書、就寝前の入浴、濃いお茶やコーヒーを控える等の方法も効果的です。

●専門医師に相談

それでも眠れずお困りの場合は、専門医師に相談してみましょう。
原因によって治療法は様々ですが、一般的には睡眠薬による治療を行います。
睡眠薬を服用する場合は、は医師の指示に従い、服用量や服薬時間、服用上の注意事項等を厳格に守ることが重要です。

病気の症状を受け止めて、改善に向けての治療をしていきましょう。