2023.03.8 うつ病

うつ病などで入院が必要とされる基準(レベル)とは?

 

うつ病による入院について

うつ病は、深刻な心の病気の一つであり、重症化すると入院が必要となる場合があります。
うつ病による入院が必要とされる基準としては、以下のようなものが挙げられます。

 

 

 

(1)自傷や他害の危険性があるとき

 

うつ病の患者が次のような自傷や他害の危険性があるときは、入院となる可能性があります。

•命を絶つ危険性がある(自殺企図)

•自分を傷つけてしまう(自傷行為)

•他人に迷惑や危害をかけてしまう(他害行為)

このような場合は、強制的な入院が必要となることがあります。

 

(2)気分が落ち込み、意欲が低下し食事がとれない、睡眠がとれない、一日中横になってしまっているときなど

食事や睡眠がとれなくなり、
生活リズムが乱れているときなど
入院することで、睡眠や食事の改善、
生活リズムの改善が期待できます。
適切な食事や睡眠は、うつ状態を改善するためにとても大切となります。

 

(3)外来治療期間が長引いているとき(うつ状態の改善がないとき)

外来治療しているが、なかなか症状が改善しない場合には、
入院が良い変化につながることもあります。

入院することにより 仕事や家族などから離れ、
環境を変えることで生活リズムが整ったり、
薬剤の整理や薬剤変更などしやすいため、
薬剤の効果判定もしやすくなります。

また、入院により作業療法や心理療法など
外来ではなかなかできないアプローチもできることもあります。

 

(4)復職のためリワークプログラムを希望するとき

復職を考えているが、なかなかリワークプログラムなど参加できずにいる方。
入院により生活リズムを整えて、
プレリワークなど行うことで外来でのリワークプログラムに参加できるようになり、
復職もスムーズに行うことができます。

 

 

 

うつ病に関するお悩みやリワークのご相談は専門家へ

「うつ病」では、専門医療機関での早めの治療がとても大切となります。
不安な点がございましたらまずはお気軽にご相談ください。

また当院では、リワークプログラムを衣ヶ原病院とみよしメンタルクリニックで行っています。
リワークプログラムにご興味がある方はお気軽にご相談ください。

>リワーク(リワークプログラム)のご紹介

この記事を書いた人

副理事長 加藤 豊文

精神科医
精神保健指定医
認定産業医、精神科専門医・指導医(日本専門医機構)
認知症診療医(日本精神神経学会)
認知症臨床専門医(日本精神科医学会)
認知症サポート医
老年精神医学会認定医
臨床研修指導医
児童思春期精神医学対策講習会スタンダードコース終了(日本精神科病院協会)
児童思春期精神医学対策講習会アドバンスコースⅠ終了(日本精神科病院協会)
産業保健アドバイザー
名古屋平成看護医療専門学校 看護学科 非常勤講師

専門分野等精神医学一般、うつ病リワーク、認知症
所属学会日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本老年精神医学会、日本アロマセラピー学会 MCT-J(メタ認知)ネットワーク会員など
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