ストレスとは?

ストレスとは、心や体に変化を起こし、バランス異常をおこしている状態をいいます。
人は、仕事、人間関係、経済状況、身体不調、気候等いろいろな原因でストレスを感じます。
ストレスが多くなると、気持ちの落ち込み・意欲の低下などの気分への悪影響や、動悸・めまい・頭痛など身体へのさまざまな症状が現れます。

ストレスが多い状態が長く続くと、その後「うつ病」のような精神疾患を発病してしまう事も考えられます。
そのため、ストレスとうまく付き合って生活していくことが、とても重要となります。

 

 

どのような人がストレスを感じやすいの?

以下に記載した特徴のある方は特にいろいろな場面でストレスを感じやすい傾向にあると考えられます。

•真面目で完璧主義な人(白黒はっきりしないと嫌な人)

•自分の意見を曲げない、融通が利かない頑固な人

•自己肯定感が低い人

•人の評価を気にしすぎる人

•せっかちな人

•マイナス思考の人

 

精神科医お勧めの具体的なストレスの解消法

日常生活でもストレスの原因となるものはたくさんあります。
現在は、新型コロナウイルス感染拡大のため、外出自粛や生活様式の変化によりストレスを抱える人が多くなっていると思います
ここでは、参考にしてほしい解消法を紹介します。自分に合ったストレス解消法があれば是非試してみてください。

 

(1)睡眠をしっかりとること


睡眠は、心と体をリセットする大切な時間です。睡眠不足が続くと、思考力の低下やイライラ感、身体不調、免疫力の低下など様々な影響がでてきます。
忙しい毎日では、睡眠時間を削り生活される方も多くみられますが、ストレスを感じている、疲労感があると感じたら、いつもより早めの就寝を心がけてみてください。

 

(2)適度な運動(散歩やストレッチ)


コロナ禍では、思うような運動もしにくいかもしれませんが、ストレス対策においては、激しい運動は必要なく散歩や軽いストレッチで十分効果があると思います。
ストレスによる肩こりや頭痛、腰痛対策にも重要です。

 

(3)誰かと話をする


自分の感情や思いを誰かに伝えることで、ストレスを解消させます。
人に話すことで、自分の考えが整理できたり、また聞いてもらうだけでもイライラ感や不安感などを落ち着かせる効果があります。

 

(4)自分の思いをノートに書いてみる


コロナ禍では、なかなか人との交流の機会も減っており、人と話せないこともあると思います。
その場合は、自分の思いや悩みを、ノートなどに書き記すこともストレスを減らすのに効果があります。きれいに書く必要はなく、思ったまま書いてみればいいのです。

 

(5)五感を使ってみる


五感とは、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れることです。
例えば、良い景色をみたり、好きな音楽な音楽を聴いてみたり、
アロマなど嗅いでみたり、好きなスイーツを食べてみたり、マッサージをうけるなどで、気分転換になりストレスの軽減につながります。

 

(6)映画鑑賞や読書で泣いたり笑ったりする


映画や読書で、感動したり共感したりすることで感情も刺激され、感情のリセットができるためストレス軽減に効果的です。

 

(7)創作・作業を取り入れる


創作や作業などは、単調な作業から“無”になれるため、いろいろな雑念も消えるため有効です。
料理やお菓子作り、プラモデル、園芸など興味のあるものをやってみてください。

 

(8)マインドフルネス(瞑想をする)


瞑想(めいそう)をすることは、リラックス効果だけではなく集中力をつけるのにも効果的なストレス解消法です。
自分の呼吸に集中し、体の余分な力が抜けていくのを体感してもらうのが有効です。数分でも、呼吸を感じながらやってみてください。

 

 

注意を要するストレス解消法について

・過度の飲酒
・カフェインの取りすぎ
・食べすぎ
・衝動買い

上記に挙げたようなストレス解消法には注意が必要です。
過度の飲酒やカフェインの取りすぎは、睡眠障害をおこす原因になるため適度な摂取を心がけてください。
食べ過ぎも胃腸障害や睡眠前に食べると、悪夢を見たり、安眠の妨げになりますので注意してください。
衝動買いも、物が届いてから買いすぎて落ち込む方もよく見受けられます。また、スマホなどでの買い物も要注意です。
どれも、ほどほどがストレス対策には効果があります。

自分が好きなことだからと「ストレス解消法」のつもりでやっていたとしても、度が過ぎると体調不良を招いたり、その反省がまたストレスになることもあります。
もし、ひとりでストレスを上手に解消できず気分や体調に異変を感じたら、無理をせず専門家に相談することをおすすめします。

是非、自分に合った解消法を見つけてストレスと上手に付きあってコロナ禍を乗り越えましょう