2021.08.31 うつ病

コロナ禍で増えるうつ病について

コロナ禍で「うつ病」が増えている?

コロナ禍もなかなか収まらず、以前の生活様式と全く変わってしまい
その変化に対応できない方が多くみられると思います。
また、コロナ禍が長引くほどストレスや不安感も強くなり
メンタル不調になる方も増えていく可能性があります。
今回は、うつ病についてお話ししたいと思います。

 

 

このような症状はありませんか?

 

以下の項目の中で思い当たるものがあれば
もしかしたら「うつ病」の状態にあるかもしれません。

 

・朝、早く目が覚める

・新聞や雑誌、テレビなど見る気になれない

・何をするのもおっくうだ

・なんとなく不安でイライラがある

・泣けてしまうことがある

・朝方調子が良くない、夕方になると楽だ

・食欲や性欲もおちている


~自分では気づきにくい「うつ病」~

症状が軽い場合、うつ病はなかなか自分自身で気づくことが難しいこともあります
まわりの家族などによりいつもと違うと感じられることで気づかれることもよくあります。

 

 

「うつ病」でまわりが気づく変化とは?

 

【家族が気づく変化】

・朝なかなかおきてこない

・イライラしている

・体の不調を訴える

・元気がない

・口数が減っている

・ボーとしている

・お酒の量が増えた
など

 

【職場で気づく変化】

・仕事のミスが増えた

・職場でのトラブルが多い

・いつもイライラしている

・忘れっぽい

・表情が硬く暗い。
など

 

~普段との状態の「違い」に気づくことが大切~

以上のように普段の状態と違う感じがあれば、
うつ病の可能性もありますのでなるべく
早く本人に病院へ受診することを勧めましょう。

 

 

うつ病の症状は、心だけじゃない

うつ病の症状は、気分のように心だけでなく身体的な症状として出ることも多いです。
むしろ、病初期には体の症状が多く出ることもよくあります。

 

(特徴的な身体症状)

・睡眠障害
・倦怠感、疲労感
・頭痛
・肩こり、腰痛
・めまい、立ち眩み
・消化器症状、吐き気、胃痛など
・味覚の異常、食欲の低下
・体重減少 

など

 

これらの症状があれば、まずは内科などの身体科で相談してみてください。
検査などで身体的に異常がなければうつ病の可能性がありますので
精神科や心療内科への受診をお勧めします。

 

うつ病かな?と思ったら早めのご相談を

コロナ禍によりステイホームにて運動や人と会うことも減っており、
なかなか気分転換がうまくできないため、
心や体に症状が出ることも多いかと思います。

上記に挙げたような症状が見られ、うつ病かな?と思ったら、
早めに精神科をへご相談することをおすすめいたします。
不安な点がございましたらまずはお気軽にご相談ください。

 

 

この記事を書いた人

副理事長 加藤 豊文

精神科医
精神保健指定医
認定産業医、精神科専門医・指導医(日本専門医機構)
認知症診療医(日本精神神経学会)
認知症臨床専門医(日本精神科医学会)
認知症サポート医
老年精神医学会認定医
臨床研修指導医
児童思春期精神医学対策講習会スタンダードコース終了(日本精神科病院協会)
児童思春期精神医学対策講習会アドバンスコースⅠ終了(日本精神科病院協会)
産業保健アドバイザー
名古屋平成看護医療専門学校 看護学科 非常勤講師

専門分野等精神医学一般、うつ病リワーク、認知症
所属学会日本精神神経学会、日本心療内科学会、日本うつ病学会、日本老年精神医学会、日本アロマセラピー学会 MCT-J(メタ認知)ネットワーク会員など
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