リワーク(リワークプログラム)について

リワークとは、気分障害や適応障害などの疾患で休職をしている方たちを対象に
職場復帰に向けたリハビリテーションを行うものです。

うつ病や適応障害などで、仕事を休職し自宅療養することで
症状が軽快してくると復職について考えると思います。
すぐに仕事に戻ろうとしてもなかなか思うように、体や頭もスムーズには動きません。

復職し、安定した仕事をするためには
それなりの準備をしていないと再休職の危険性があります。

 

自宅療養で、自分のペースで過ごすことで気分は改善しますが、
なかなか休職前の体力や思考力等には戻りにくいと思われます。
実際、リワークプログラムを行った人のほうが、
再休職するリスクは少ないことが分かっています。

まず、仕事をするには、決められた時間、
決められた内容をこなせるようにすることがとても大切です。
どうしても、自分だけでの復職準備ではうまくいかないことが多いと思います。
また、仕事だけでなく良好な人間関係を築き、
働きやすい環境にするためにもある程度のコミュニケーションスキルは必要となります。

 

リワークプログラムを行うメリットとは?

 

(1)生活リズムを整えることができる

休職期間はどうしても自宅に閉じこもりがちです。
生活リズムが乱れ昼寝をしてしまい夜眠れなくなり、
昼夜逆転してしまうことも少なくありません。
毎朝決まった時間に起きて、リワークプログラムに参加することで
規則正しい生活習慣や睡眠リズムが身に付くようになります。
生活リズムを整えるのは、職場復帰へ向けての最初のステップとなります。

 

(2)目的をもって体力づくりする

復職には、最低8時間、週5日働ける体力をつける必要があります。
休職中では、運動する機会も減るため体力の低下が懸念されます。
リワークプログラムにも運動プログラムとして散歩などもあります。
1日8000歩から1万歩が目安です。
その他の運動プログラムもあります。

 

(3)休職に至った理由を明確化して
自分の課題を理解する

今回、なぜ休職に至ったか?これを振り返り、
再休職しないための対処法を考えることを最終的にできるようすることが目標です。
また、予防や対処法についても考えられるようにすることがゴールとなります。

 

(4)集団プログラムの中で対人関係のロールプレイができる

集団の中で行うプログラムでは、
さまざまな人間関係が生まれます。
プログラムの人間関係で生じる気持ちや考えを理解し、
その自分の課題を向き合って改善していきます。

 

(5)考え方の癖や対人関係への対処法を学ぶ

すべての方ではありませんが、
必要な方にはプログラム内での心理療法だけでなく、
個別に認知行動療法を行い、
問題解決方法や対人スキルアップの方法を学びます。

 

リワークプログラムの利用期間は?

人によって利用期間は様々ですが、
平均利用期間は4カ月程度となっています。
当院では、最初から週5日これなくても、
週1回からでも始められますので早い時期からのご利用をお勧めします。

 

リワークプログラムの費用について

リワークプログラムの費用につきましては、
自立支援医療費制度の適用となりますので
ご利用の方は、自立支援医療の申請をお勧めしております。

 

復職に関するお悩みやリワークのご相談は専門家へ

当院では、リワークプログラムを衣ヶ原病院とみよしメンタルクリニックで行っています。
リワークプログラムにご興味がある方はお気軽にご相談ください。

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