大きな気分の波には要注意?

 

気分の波に困ったことはありませんか?
先月までは調子がよくて元気いっぱいだったのに、
今月は全くやる気や出ず、
落ち込んだ気分が続くなど
周期的に気分の変調を感じたことはないでしょうか?
その気分の波は、もしかすると双極性障害のためかもしれません。

 

 

 

双極性障害の躁状態とは

 

以下のような症状が続くようだと
「躁状態」の可能性があります。

 

・エネルギーが高まって、意欲に満ちあふれている

・過度に気分がよく、何をしていても幸せな感じがする(多幸感)

・極端なイライラ感がある

・頭の回転が良く、いろいろとアイデアが浮かぶ。話題がすぐ変わり早口でしゃべる

・誇大的になり、自分が一番正しいと思う。自分がとても特別な存在に感じる

・お金を散財する

・眠らなくても平気である。

 

 

双極性障害のうつ状態とは

 

以下のような症状が続くと
「うつ状態」の可能性があります。

 

・悲しい、不安感や気分の落ち込みが続く

・罪悪感や無気力、無力感など感じる

・何を見ても楽しくない、やる気が出ない

・頭がまわらない。決断できない

・不眠や、過眠など睡眠障害がある。

・食欲がなく体重減少がある。

・希死念慮や自殺企図がある。

 

 

双極性障害の症状にはご注意を

双極性障害では上記に挙げたような
「躁状態」と「うつ状態」を
周期的に繰り返すことが特徴的です。

なかなか「うつ病」がよくならない。
繰り返し「うつ状態」を繰り返している
といった症状があれば、
もしかしたら「うつ病」ではなく
「双極性障害」の可能性もあります。

 

 

うつ病と双極性障害の治療には要注意

うつ病と双極性障害では、使用するお薬も違います。
うつ病では抗うつ薬を中心とした
薬物療法で治療していきますが、
双極性障害では抗うつ薬ではかえって症状が悪化することがあります。
双極性障害では、気分安定薬を中心として抗精神病薬なども併用されます。

それぞれの症状にあったお薬を使用することが、
精神科治療においてとても重要になります。
気になる症状などがあれば、お気軽に当院にご相談ください。