以外に多い「高齢者てんかん」
てんかんは乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、
患者数も100人に1人とありふれた脳の病気です。
子供に多い病気というイメージがある方もおられると思いますが、
年齢別にみてみると、
特に乳児期・小児期と高齢者で発症することが多いことが知られています。
また、老年人口の増加に伴い、
高齢者のてんかんが増えています。
高齢者てんかんの特徴
高齢者ではけいれんを伴う発作よりも、
意識が消失する発作の方が多いです。
また、発作後にはもうろう状態がある場合があり
徐々に意識が回復するのですが、
もうろう状態が遷延しやすいのも高齢者てんかんの特徴です。
数時間にわたることもあります。
そのため「最近ぼーとしている」と家族が心配し
認知症外来を受診される患者さんも少なくありません。
診察では以下のようなてんかんに特徴的な症状について、
本人様および目撃者であるご家族様から問診をさせていただき、
その後に脳波検査を行います。
・意識がないときに口をくちゃくちゃさせている
・意識がない状態で衣服をまさぐる
・意識を失う前にこみ上げるような気持ち悪さなどの自覚症状がある
など
てんかんかな?と思ったら早めのご相談を
上記に挙げたような症状が見られ、
てんかんかな?と思われたら、
早めにご相談されることをおすすめいたします。
内服治療により症状が消失することは少なくありません。
衣ヶ原病院では、
てんかん専門外来(予約制)を設けております。
詳細な病歴聴取を行った上での治療を心がけております。
脳波検査とCT検査も院内で行うことができます。
高齢者以外の方でもてんかん発作でお困りの方、
抗てんかん薬の副作用や妄想・
うつ状態等の精神科的合併症のため生活に支障がある方など、
当院ではてんかんに関する相談をお受けしております。
不安な点がございましたらまずはお気軽にご相談ください。