うつ病ってなに?
うつ病は、子供から老年期まであらゆる年齢に広く発病します。
うつ病とは、うつの気分、すなわち気分の低下が一定期間持続する病気です。 うつの気分は、おちこみ、悲しさ、楽しくない、などと表現されます。健康な人でも受験の失敗や愛情喪失などのときに憂鬱な気分になることがありますが、それとは違い、毎日憂鬱な気分がずっと続きます。それは、逃げ場の無いような重苦しさとして表現されます。この気分の変化に伴って、思考や行動のおちこみもみられます。これが少なくとも2週間以上続くものを「うつ病」といいます。長いものでは2年以上続くことがあります。
うつ病にかかりやすい性格は?
うつ病にかかりやすい性格は、
- 責任感が強い
- 律儀
- プライドが高い
- こだわりが強い
このようなタイプが、うつ病になりやすいといわれています。
またこれらのタイプに加え、心理的・社会的ストレスのある場合がほとんどで、
- 人間関係の問題
- 配偶者の死
- 重大な身体疾患の診断
- 家族の死
- 出産
などが引き金になることもあります。
鬱になったら
まず第一に、「うつは病気」だと自覚することが大切です。
うつは、適切な治療をすれば必ず治る病気だということを知っておいてください。
うつだと感じたら、まず
- 休養をしっかり取ること
- 薬をきちんと飲むこと
- 栄養を十分にとること
- 規則正しい生活をすること
病気の症状を受け止めて、改善に向けての治療をしていきましょう。
周囲の方がしてあげられること
うつは、がんばりたくてもがんばれない、心(脳)の病気です。本人すら、その原因がわからないこともしばしばです。病気の症状を受け止めて、大きな気持ちで包んであげてください。
また、うつの時はマイナス思考が強くなっています。客観的な判断ができない状態ですので、会社を辞めたり離婚したりするなど、重大な決定は避けたほうが良いでしょう。
大切なご家族や友人、恋人がうつになったら、
- ゆっくり休ませること
- 励ましすぎないこと
- 心配しすぎないこと
- 適度の薬を継続的に飲ませること
が大切です。
病気を治そう!
非常につらい気分に長く悩まされること、自殺の危険が高いことなどから、うつ病は、早めに専門家(精神科・心療内科)の治療を受けることが重要です。
うつ病の治療で大切なのは、休息と服薬です。
また、その都度支持を与える専門家による精神療法と、不眠や食欲不振などに対しての対症療法が基本となります。